本記事では、ブランディングとは何かについて丁寧に解説します。
ビジネスマンはもちろん、SNSで発信活動をしている人は「ブランディングが大事」ということを見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、突然「さぁやってみましょう」と言われても、一体何をどうしたら良いかわからない人もいますよね。
そこで、本記事ではブランディングの定義や手順、注意点について、できるだけ専門用語を省いて解説していきます。
商品の売上アップや集客に向けて効率的なマーケティングを行うためにも、ぜひ参考にしてください。
本記事を執筆するにあたり、下記の書籍を参考にしています。
興味がある人はお手に取ってみてくださいね。
ブランディングとは
ブランディングとは何かについて、以下の順で解説します。
ブランディングとは
- ブランディングの定義
- ブランディングが大切な理由
- ブランディングの成功例
実際にブランディングを成功させている企業の例もチェックして、全体像を掴んでいきましょう。
ブランディングの定義
ブランディングとは、商品の独自の価値を高める活動を指す言葉です。
市場にある似た商品の中から自分の商品を選んでもらうためには、自分の商品ならではの価値を顧客に認識させる必要がありますよね。
顧客に商品を選んでもらうために行うマーケティング活動の1つが、ブランディングです。
たまにマーケティングと混同される場合がありますが、2つには以下のような違いがあります。
効果的なマーケティング活動をするためには、ブランディングが欠かせません。
顧客が認識している商品の価値を「ブランド力」と言うこともありますよね!
例えば、一般のスーパーで販売されている牛肉と松阪牛を比べたら、松阪牛の方がブランド価値が高いことは多くの人が知っているでしょう。
松阪牛が「ブランド」であることを示す要素は、
- 名前
- ロゴ
- 産地の記載
などがあります。
ブランディングとは、上記のようなブランドの要素を設定し、世の中に浸透させる活動全体を示す言葉です。
ブランディングの成功事例
「〇〇といえばこれ」と顧客がイメージできる状態になれば、ブランディングは成功といえるでしょう。
先ほど例に挙げた牛肉であれば「ブランド牛」といえば「松阪牛」というイメージを多くの人が認識していますよね。
他にも、代表的なブランディングの成功事例をご紹介します。
順番に見ていきましょう。
スターバックスコーヒー
スターバックスコーヒーといえば、1杯500円前後の決して安くない価格ながらファンの多いコーヒーチェーンというイメージがありますよね。
安い価格でコーヒーが飲めるお店は他にもたくさんある中でスターバックスが人気なのは、ブランディング成功の証といえるでしょう。
スターバックスのブランディングの特徴は、CMや広告での宣伝を行っていないことです。
広告ではなく店舗での顧客の体験をブランディングの要素とし、BGMや内装、高いホスピタリティで独自の価値を生み出しています。
ユニクロ
日本のファストファッションを牽引するユニクロは、「Life Wear」というシンプルなコンセプトでブランド価値を高めています。
スクエア型の赤い背景に白文字でデザインされたロゴは、誰しも一度は見た事がありますよね。
低迷するアパレル業界の中で「究極の普段着」を追及したブランディングで、世界でも絶対的なポジションを確立しました。
今治タオル
実は20年ほど前まで、「今治タオル」という名前がついていなかったことをご存知でしょうか。
愛媛県今治市はもともとタオルの産地で、たくさんのタオルメーカーがそれぞれ商品を販売していました。
リブランディングプロジェクトに携わった佐藤可士和さんは「今治タオル」というマスターブランドをまず確立し、そこに各メーカーが乗っている構造を創り出しました。
参考にしたのはフランスのシャンパーニュだそうです。
今は「国産で高品質」というイメージが定着し、贈答品としても人気の商品になっていますよね。
ブランディングの効果
ブランディングには、以下のような効果があります。
ブランディングの効果
- リピーターが獲得できる
- 新規顧客の獲得につながる
- 価格競争を回避できる
それぞれ詳しくみていきましょう。
リピーターが獲得できる
顧客にブランド価値を認識してもらうことは、リピーター獲得に繋がります。
例えば何気なく入った服屋で好みのコーディネートを提案されたら、「また行きたい」と思いますよね。
顧客に商品やサービスを通じて「ブランドの価値」を体験してもらい、顧客に「価値が高い」と認識してもらうことができます。
商品以上の価値を顧客に感じてもらえれば、繰り返し購入してもらえる可能性が高まります。
新規顧客の獲得につながる
新規顧客の獲得も、ブランディングによって得られる効果の一つです。
ブランディングによって顧客に「価値が高い」と認識してもらうことで、ブランドの評判が良くなります。
ブランドに良い評判があると、ブランドへの信頼が生まれます。
口コミやSNSなどでブランドの良い評判が拡散されると、それを見た人にもブランドへの安心感を与えることができますよね。
商品やサービスへの信頼が高い方が、顧客も購入しやすいといえるでしょう。
低価格競争を回避できる
ブランディングは、低価格競争の回避にも繋がります。
コンビニが100円コーヒーを販売している中、スターバックスコーヒーは一杯400円前後のコーヒーを販売しつづけているのが良い例です。
顧客がスターバックスコーヒーを「ブランド」として認識しているからこそ、似た商品と価格を揃えなくても購入してもらうことができるでしょう。
ブランディングの手順
ブランディングの手順をまとめました。
ブランディングの手順
順番にみていきましょう。
自社の強みを分析する
自社や商品が置かれている環境を分析し、強みを見極めましょう。
これからブランディングを進める上で、自社を理解することが第一歩です。
どんな理由で誕生し、どのような歴史を歩んできたのか、社会とどのように関わっているのかを分析してください。
「得意なこと」と「強み」は違います。
例えば、ある美容室で「カラーリングが得意です」と打ち出していても、顧客がその美容室を選んでいる理由は「接客レベルの高さ」かも知れません。
自社の強みを分析するときは、想像ではなく顧客のリアルな声を集めることが大切です。
ブランドコンセプトを決める
自社の強みが明確になったら、ブランドコンセプトを決めます。
ブランドコンセプトとは、今後のブランディング活動の根幹となる考え方を明文化したもの。
ブランドコンセプトは、できるだけ短く簡潔なものにするのがおすすめです。
顧客の共感が得られて、かつ自社の目指す姿や個性が表現できるブランドコンセプトを設定してください。
要素をたくさん入れようとすると複雑になったり、曖昧で希薄なものになってしまいます。
機能の訴求など合理的な側面を訴求しても、それは顧客にとって短期的な購買動機にしかなりません。
合理的な側面だけを訴求するものではなく、情緒的な側面に訴求できるシンプルなブランドコンセプトを設定しましょう。
表現要素のルールを決めて社内に浸透させる
ブランドコンセプトを決めたら、社内へ浸透させます。
顧客が頭の中に「ブランドへのイメージ」を作るには、ブランドを通じて得た体験が必要です。
顧客に体験を提供するのは、他ならぬ従業員です。
ブランドコンセプトが社内に浸透していない状態でスタートしてしまうと、考え方や目的の違いが生じかねません。
それぞれがバラバラの表現をしてしまうと、顧客の中のブランドへのイメージが形作られず、曖昧なものになってしまいます。
従業員一人ひとりがブランドらしさを体現できるようにするには、表現要素のルールを決めるのが大切です。
表現要素のルールを決めておくことで、ブランドコンセプトが視覚的に理解できるようになります。
「百聞は一見にしかず」というように、目で見た情報ほどわかりやすいものはありません。
ブランドコンセプトを表現するルールを視覚的にわかるように示しましょう。
顧客との接点で体現する
実際に顧客との接点で体現します。
それぞれのフェーズにおいての顧客との接点を分析し、一貫したブランドらしさを体現してください。
店舗があればそこが顧客との接点であり、インターネットであればECサイトが接点になります。
情報収集のためのSNSや、広告やダイレクトメールも顧客との接点です。
それぞれのフェーズにおいての顧客との接点を分析し、一貫したブランドらしさを体現してください。
ブランディング成功の3つのポイント
ブランディングを成功させるポイントを3つご紹介します。
ブランディング成功の3つのポイント
順番に見ていきましょう。
誰に伝えたいのかを明確にする
ブランディングを行う目的として、どんな人にどんなブランド価値を伝えたいのかを明確にしましょう。
この「誰」のことを、マーケティング用語で「ペルソナ」といいます。
「ペルソナ」はよく「ターゲット」と混同されがちですが、それぞれ意味が異なります。
設定したペルソナの頭の中にどんなブランドイメージを構築したいのか、ブランディングの目的も見えやすくなるでしょう。
ターゲットとペルソナの違いとペルソナ設定の手順については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
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ターゲットとペルソナの違い|ペルソナ設定の4STEP
続きを見る
ベネフィットを明確にする
自社や自分のブランドのベネフィットを明確にしましょう。
ベネフィットとは、顧客が商品を通じて得られる価値です。
自社の強みの分析にも繋がりますが、「商品を通じてどんな価値を提供できるのか」を正しく理解すると、力を入れるポイントが見えてきます。
ベネフィットを正しく理解するのは、ブランディングの手順の中の自社の強みの分析にも直結するでしょう。
口コミを調査する
ユーザーの口コミも「ブランド」を形成する要素の一つです。
インターネットの普及によりSNSでの情報収集が当たり前になりました。
SNSでが身近になった現代では、顧客が商品やサービスの購入に至るまでの検討材料として、SNSの口コミが利用されます。
ユーザーの良い口コミによってブランドの良いイメージが拡散されると、それを見たユーザーが購入に至るなど新規顧客の獲得に繋がります。
反対に、悪い口コミが拡散されると、一気にブランドイメージが低下するというリスクもあります。
ユーザーのリアルな声を聞けるSNSを活用し、口コミや評判を調査して改善の打ち手を講じることが重要といえるでしょう。
まとめ
ビジネスシーンでよく耳にする「ブランディング」について、定義や手順、成功のポイントを解説しました。
自社のブランド価値を顧客に認識してもらうことで、低価格競争に巻きこまれず、市場での生き残る道がみえてくるでしょう。
ブランディングは商品やサービスだけでなく、企業そのものや個人に対しても行える活動です。
自分の強みを理解してブランディングすることが、ファンづくりにつながりますよ。